色の層が作り出す、独特の世界
―奈良時代の三大染色技法のひとつ ロウケツ染―
奈良には、日本で一番古いロウケツ染の作品が残っています。それらは正倉院の宝物の中にあり、千年以上もの間ずっと大切にされてきました。屏風のような美術作品に、または風呂敷などの道具にも、数多くロウケツ染で模様が描かれています。
ところが、奈良時代以降の作品は見られず、材料になった蜜蝋が輸入されていたため、遣唐使の廃止後は途絶えてしまったという説があります。
長い間、まぼろしの染色技法とも呼ばれていましたが、明治時代に研究され、再び行われるようになりました。
熱を加えてロウを溶かし、その熱いロウを筆に付けて、直接布に模様を描いていきます。
模様付けを終え染色すれば、ロウのついた部分には色が染み込まずにはじいて、地色でくっきりと残ります。例えば、白地に模様を描き、赤い染料で染色すれば、赤地に白い模様が浮き上がります。または、先に黄色い染料で染色をし、それからロウで模様を描いて青の染料で染色をすれば、模様は黄色で残り、 背景は黄色と青が混ざり緑に変化します。
「ロウで描いて染色する」 この工程を何度も繰り返して色を重ね、最後にロウを揮発で取り除き、高温蒸により色を定着させ完成になります。
仕上がった布には、重なった色んな色の模様がくっきりと浮かび上がります。他の染色技法にはない、とても深い深い画面を作り出せることができるのです。
体験内容 | 奈良時代の三大染色技法のひとつ ロウケツ染体験(ハンカチ) |
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会場 | 橿原市今井町 華甍内 ※体験後、「今井町散策」が可能です。【(参考)今井町ギャラリー】 |
所用時間 | 2時間半程度 ※仕上がり完成までに1か月。作品郵送をご希望の場合は別途ご相談。 |
参加可能人数 | 6名以上12名まで。(※詳細要相談) |
費用 | お見積もりいたします。 |
交通 | バス送迎可能【別途費用ご負担いただきます。】 |
体験備考 | 汚れてもいい服でお越しください。 |
※クリックすると大きい画像が表示されます。
※写真は全てイメージです。
問合せ先 | 一般社団法人 日本の寺子屋【担当:秋葉】 |
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住所 | 奈良県橿原市今井町1-5-26 |
電話番号 | 0744-48-0805 |
y.akiba@terakoya-japan.com |
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